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アークビルサービス株式会社様

アークビルサービス株式会社様にインタビューを行いました。業務パフォーマンスが改善された経緯や、「人材育成」に関する取り組み・ビジョンをご紹介します。

アークビルサービス株式会社 代表取締役社長 田中正吾様

業 種 サービス業

エリア 東京、神奈川、埼玉、千葉

抱えていた課題

社員が「自主的に考えて働く」思考を持てる社風

社員による新卒新入社員への教育

弊社、アークビルサービスは、主にビルの清掃やメンテナンスを行っています。私が創業した当初から、社員には受け身ではなく「自主的に考えて働く」という思考を持って欲しいと思っています。この業界に就職する人の大半は、献身的で優しい方なので、そういった皆さんが、どうすれば率先して冒険をする思考をもてるか、また、どうすればそれを育む社風になるか、試行錯誤をしていました。また、7,8前から新卒を採用し始めました。そのときに、いかに上司となる社員が新卒の新入社員に教育をするか、また、組織全体が切磋琢磨できるものにできるか、という課題意識を持っていました。

実践したこと

自ら受講し効果があると思った「人材教育」研修を社員も受講

学んだことを社内勉強会で発表してもらうようにした

個人的に社外で「人材教育」について勉強した中で、効果があると思ったものを社員にも受けてもらいました。さらに、そこで学んだものを社内勉強会で発表してもらう。私から人材教育や組織論を伝えても、社員は「社長が言うこと」と聞き流し、社内に定着しにくい。例えば隣でいつも仕事をしている普段はおとなしいAさんが社外で勉強をした後、人材教育についてプレゼンをすると、「すごいぞ」というワクワクした空気を肌で感じてくれる。すると理解度も上がり、そのうえ社内の雰囲気がすごく良くなります。そして、その雰囲気が段々と「社風」へと変わっていっていきました。

変化したこと

「人のために仕事をする」という仕事観が定着

お客様満足度の高いパフォーマンスが出せるように

自分たちから率先してコミュニケーションをとるように

私は人材教育の大事さ、そして「人のために仕事をする」という仕事観の尊さを学んでから、それらを社内に定着させようしてきました。すると、それに合わない人は自然と離れていくようになり、そこに共感してくれる社員だけが残りました。さらに、新しい人も集まってくるようになりました。「人のために仕事をする」という考え方が根付き、どのような場面でもお客様に満足してもらえるパフォーマンスが出せるようになってきています。実際に、ビル清掃のクレームの数が激減しました。
弊社は仕事柄、掃除をやっていただくパートの方を多く抱えていますが、その彼ら彼女らに対して、社員が率先してコミュニケーションをとるようになった結果だと考えています。普段の密なやりとりはもちろんのこと、年に一回パートの皆さんをお呼びしてセレモニーをしますし、毎月パートさんに向けて広報誌も出しています。また。暑い時には、冷えたタオルや、塩アメなどを社員が考えて支給しています。また、お客様から、メンテナンスのお問い合わせをいただいたときに、社員が詳細なヒアリングをします。そして、その結果から、メンテナンスのプロとして、各々のケースに適正なサービスと価格を提供しています。うちの売上が上がらなくても、お客様のため、「1ヶ月毎ではなく、2〜3ヶ月で、しっかり綺麗に保てる」とアドバイスさせていただくこともありますし、また逆に、費用だけを考えているお客様には、「それでは安定したメンテナンスをすることができません」とお断りすることもあります。その結果、遠方からわざわざ、うちを信頼してくださり依頼されるお客様も多くいます。そして、会議でも私の発言回数も変化しました。前は、私ばかり話して社員は頷くだけの会議でしたが、人材教育を通して、徐々に皆、「お客様のためにこうしたい!」と話すようになり、今では、会議中、私はほとんど話していません。それよりも、社員の話す前向きな言葉が聴けてとても嬉しいです。

今後のビジョン

自ら受講し効果があると思った「人材教育」研修を社員も受講

学んだことを社内勉強会で発表してもらうようにした

ビル清掃は、「3K(汚い、きつい、危険)」と言われる職場。だからこそ、そういう場所を任せられる安心感のある業者をお客様は求めていますが、現実はそう多くはありません。清掃業務にどうしてもネガティブな想いを持って取り組む人もいます。そういった人たちに人材教育を通して、この仕事のやりがいを改めて感じてもらい、活き活きと働いて欲しい。また、彼ら・彼女らにネガティブな想いを掻き立てる原因となっている取り巻く環境や清掃業界そのものが健全になるよう、自然とまわりの人たちが教育され見る目が変わるような施策をとっていきます。